知らないとする 大家さんのお金の話
第3章 融資・売却・法人化

金利は「言わないと」
下がらない

ようするに→きちんと返してきた実績は、交渉のカードになるという話
最終確認日:2026年9月10日 ※金融機関の対応は各行の判断によります
銀行の金利って「決まっているもの」だと思っていない? じつはきちんと返済してきた人には、交渉の余地があるんだ。 黙っていて下がることはまずない。でも、言えば下がることはある。 たった0.5%でも、総返済額では何百万円の話だよ!

10.5%でどれだけ変わる?——答え:約700万円

1億円を25年で返す場合で計算してみましょう。金利2.0%なら総返済額は約1億2,715万円。 これが1.5%に下がると約1億1,998万円。その差、約717万円です。 毎月の返済も約2万4千円軽くなります。ワンルーム1部屋分の家賃が、電話1本の交渉から生まれるかもしれない——それが金利交渉の破壊力です。

図:金利0.5%の差(1億円・25年返済の例)
金利2.0% 総返済 約1億2,715万円 金利1.5% 総返済 約1億1,998万円 その差 約717万円!(毎月約2.4万円ラクに)

2なぜ交渉できるの?——銀行はあなたを失いたくない

延滞なく返済を続けてきた大家さんは、銀行にとって手放したくない優良のお客さま。 もし他の銀行に借り換えられたら、銀行は残り何年分もの利息収入を丸ごと失います。 だから「他行から良い条件の提案がある」という状況では、 引き下げに応じてでも引き留めたいという力学が働くのです。交渉はケンカではなく、この力学を使った相談です。

3交渉の進め方——3枚のカードを持って行く

持って行くカードは3枚。①延滞ゼロの返済実績(それ自体が信用です)、 ②最新の確定申告書・決算書(経営が健全である証拠)、 ③他行の借り換え見積もり(いちばん強いカード。実際に借り換え相談をして数字をもらっておく)。 そのうえで担当者に「長くお付き合いしたいので、金利のご相談をしたい」と切り出すだけ。 ダメでも失うものはありません。そして本当に条件が良ければ、借り換え自体も立派な選択肢です。

ここが落とし穴
①借り換えには諸費用(事務手数料・登記費用・場合により違約金)がかかります。金利差だけでなく費用込みの損得で判断を。 ②固定金利期間中の見直しは違約金が発生することも。契約書の確認が先です。 ③強気すぎる「脅し交渉」は関係を悪くするだけ。今後も融資を受ける相手だということを忘れずに、あくまで相談ベースで。
きょうのまとめ
  1. 金利0.5%の差は、1億円・25年で約700万円
  2. 延滞なしの返済実績は交渉できる資格。黙っていては下がらない
  3. カードは実績・決算書・他行見積もりの3枚
  4. 借り換えは諸費用込みで比較。固定期間中の違約金に注意
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