第2章 保険・修繕
大規模修繕の積立が
大規模修繕の積立が
経費になる共済
ようするに→外壁塗装のお金を、税金で損せず積み立てるしくみの話
最終確認日:2026年9月10日 ※制度は変わることがあります
外壁塗装や屋根の修繕、いつかは必ず来る数百万円の出費。
コツコツ積み立てたいけど、ふつうの積立預金は経費にならないんだよね。
そこで登場したのが「賃貸住宅修繕共済」。
掛金を経費にしながら、将来の大規模修繕に備えられる、大家さん専用のしくみだよ!
1なにが画期的?——「積立=経費」が実現した
これまで、修繕に備えて銀行に積み立てても、それはただの貯金。 税金を払った後のお金でしか貯められませんでした。 賃貸住宅修繕共済は、業界団体がつくった国の認可を受けた共済制度で、 払った掛金をその年の経費(損金)にしながら、将来の修繕時に共済金として受け取れます。 「税引き前のお金で修繕に備える」——この一点が革命的なのです。
図:ふつうの積立と修繕共済のちがい
2使いどころと設計
対象になる修繕は屋根・外壁・軒裏など建物の外まわりが中心。 長期修繕計画にもとづいて掛金と時期を設計し、計画どおりの修繕時に共済金が支払われる、という流れです。 「10〜15年後の外壁塗装800万円」のような、時期がある程度読める大型修繕と相性がよく、 物件の修繕履歴が整うことで、売却時に「計画的に管理された物件」として評価される副産物も期待できます。
ここが落とし穴
①途中解約しても返戻金はありません。貯金とちがい、途中で別の用途に使えない「使いみち固定のお金」です。
②対象は外まわり中心で、室内リフォームや設備交換は対象外。すべての修繕をこれ一本では賄えません。
③掛金の水準・加入ルート・商品内容は運営団体により異なります。長期修繕計画とセットで、加入前に税理士・管理会社と設計を。
きょうのまとめ
- ふつうの修繕積立は経費NG、修繕共済なら掛金が経費に
- 対象は屋根・外壁・軒裏など外まわりの大規模修繕
- 中途解約の返戻金なし。使いみちが固定される点は要注意
- 長期修繕計画と一緒に設計してこそ真価を発揮